VMware ConverterでWindowsマシンをMacに入れる
IntelプロセッサのMacBookを購入したので、VMware Converterでメインで使っているWindowsマシン(VAIO TX-91S)のハードディスクの中身をそっくりそのままMacに入れてVMwareで動かしてみた。びっくりするほどスムースに移行できたので作業時のポイントをメモ。
MacでWindowsというと、AppleからBoot Campというソフトが提供されているが、Boot Campはハードディスクを物理的にパーティションで区切ってWindowsをインストールする。今回のVMware(正確にはVMware FusionとVMware Converter)による方法は、Windowsをインストールせずに、すでにある物理的なWindowsマシンのハードディスクをイメージ化して、そのイメージを仮想マシンとしてMacで動かすというもの。
今回使用したのは、色々なOSを仮想マシンとして動かすプログラムとして定評のある「VMware」のMac版VMware Fusion 1.1と、実際のWindowsマシンのハードディスクからVMwareで動作させるためのディスクイメージを作成するVMware Converter 3.0.2。今回VMware Fusionは30日間無償のトライアル版で試した。VMware Converterは今回の用途なら無償で使える。
なお、作業の途中でWindowsからMacにハードディスクのイメージを移動する必要があるので、外付けHDDがあるといろいろと作業が楽になる。今回は、秋葉原で2.5インチSATA HDD用外付ケース(USB接続用)を1,500円ほどで買ってきて、MacBookを250GBに換装した際に取り出した純正HDD120GBをこれに入れて使用した。
実際の手順は以下のような感じ。
- VMware ConverterをWindowsマシンにインストール
- VMware ConverterでWindowsマシンのハードディスクイメージを作成
- VMware FusionをMacにインストール
- ハードディスクイメージをMacにコピー
- VMware Fusionを起動して仮想マシン環境を設定
- VMware Fusion上でWindowsを起動
- Windowsを設定
VMware FusionはWindowsはXPでもVistaでもOK。
VMware Converterのドキュメントは下記ページからダウンロードできる。
今回はここにあるVMware Converter 3.0.2 ユーザー マニュアル (日本語版PDF)を参照した。今回の作業に該当する内容は42ページあたりから記載されている。
以下、作業時の要点としては
VMware Converter
・VMware Converterを起動したら“Import Machine”をクリックしてウィザード開始。
・「Source Type」の画面では“Physical computer”を選択
・「Source Login」の画面 では“This local machine”を選択
・「Source Data」の画面でイメージ化したくないボリューム(パーティション)のチェックを外す。
・「VM Options」の画面はこのままでOK。(FATファイルシステムで仮想ディスクをサポートする場合は[Split disk into 2GB files] のチェックボックスを選択
・[Allocate all disk space now for better performance] オプションを選択すると、若干パフォーマンスは向上するらしいが、作成されるイメージが元々のボリュームと同じファイルサイズになる。このオプションがチェックされない場合は、元々のボリューム上の使用スペース分+数GB程度のサイズになり(今回のVAIOの80GB HDDの場合)、仮想マシン内のハードディスクの使用状況に応じてファイルは拡大するようになる。普通に使うならこのオプションはチェック不要だろう。
・ハードディスクのイメージ作成には数時間を要するので気長に待つべし。
VMware Fusion
・作成したイメージをMac上にコピーした後、WindowsにNortonなどが含まれている場合は、アクティベーションしないようVMwareの起動前にあらかじめMacをネットから切り離しておく。
・VMware Fusionを起動してコピーしたイメージファイルに含まれる〜.vmxファイルを選択したら、移動したかコピーしたか聞かれるが、ここは「移動」でOKのはず。
・Windowsが起動したら、VMware Fusionのメニューから「VMware Toolsのインストール」を選択する。すると、WindowsにVMware Toolsのディスクが読み込まれるので、ここからインストーラを起動してインストール。
・Nortonなどが不要であればここでアンインストール。
ここでいったんWindowsをシャットダウンし、VMware Fusion側メニューの仮想マシン>設定でメモリサイズとネットワークを設定する。Windowsならメモリは1024MB最低ライン。快適に使うなら2048MB程度を確保したい。ネットワークはとりあえずNATにしておく。フロッピーの接続がチェックされているようならここは外しておくと起動時のエラーが出なくなる。
設定は以上。
VMware Converterでイメージ化したVAIOのハードディスクをVMware Fusionで動かしてみると、まさにVAIOままの状態でMacBookの上で動いている。やってみると分かるが、これはちょっと感動する光景(もちろんVAIOでしか動かないソフトやVAIOのハードに依存するものは動かないが・・・)。 他にもいろいろ試してみたが、グラフィックパワーを要する3Dゲームのようなアプリケーションでなければ動作には問題ないようだ。とにかく、メモリさえ十分に与えてあれば、オフィスでもWebでも十分に実用に堪えるスピードで使えてしまうのだから凄い。
マウスカーソルの追従性もWindows/Macの切り替わりも、VMware Toolsを入れれば非常に滑らかになる。(逆に、VMware Toolsが入っていない状態ではギクシャクする。)
それから、Windows側のアプリケーションウインドウをMacのアプリケーションと同等に表示できるようにするUnityという機能があって、良くできてはいるのだが、マシンに少し負荷がかかると挙動が不安定になりがちなので、この部分はもう少し改善されることを望みたい。が、LeopardにあるSpacesを使って仮想的なデスクトップの数を増やすと、WindowsとMacのアプリケーションを同じデスクトップ上に置いておく以上の使い方ができてしまうので、UnityにこだわるよりもSpacesの使い方を極めるほうが得るものは多い気がする。
うーん。もはやMacBookがメインのWindowsマシンでも問題ないかも。。。
最後に、セキュリティについての注意点をひとつ。
VMware上のWindowsは、Macとは異なる1台のマシンとして動作しているので、たとえMac側にアンチウイルスなどのソフトが入っていてもWindowsの中までは守ってくれない。Windowsのネットワーク接続方法がNATであれば、Macのファイアウォールが外からの攻撃から守ってくれるが、メールやWebを媒介とした内側からの攻撃には対処してくれない。だから、Windows側にはアンチウイルスなどのセキュリティは必須である。最近のアンチウイルスはワンパッケージで3台までインストールできるライセンスのものが多いので、Macの他にWindowsマシンがあるなら3台までOKのソフトを選んで合わせてガードするのがオススメ。